Salesforceでは、関連リストやリストビューに表示する項目としてロングテキスト型を使用できません。
しかし、ロングテキスト型の項目に保持している情報を関連リストやリストビューに一覧として表示をして確認したいという方もいるかもしれません。
今日は、関連リストやリストビューにロングテキスト型を表示するための回避策を紹介します。
実装方法
まず、ロングテキスト型の項目の値をすべて表示することは不可となっています。
(ケースコメントなど標準の一部の機能では表示されるようです。)
テキストエリア項目を用意し、ロングテキスト項目の値の最初の255文字を作成したテキストエリアに補完することで関連リストまたは、リストビューに表示することが可能です。
今回はケースの「説明」(Description)を例として紹介します。
1.テキストエリア項目を作成します。
先述したとおり、関連リストとリストビューではテキストエリア項目は表示可能です。
作成した項目は、関連リストまたはリストビューのみに表示するのであればレイアウトには非表示でも問題ないです。
今回はわかりやすく項目に、(テキストエリア)と記載をして作成しています。
2. 作成したテキストエリア項目に補完するプロセスビルダーを作成する。
レコードが作成されたタイミングまたは、ロングテキストの項目が更新されたタイミングで動くようにプロセスビルダーを作成します。
アクショングループの条件は以下のように設定しました。
ISNEW() || ISCHANGED([Case].Description)
アクションは以下のように設定しています。
LEFT関数を使用して、ロングテキスト項目の値の最初の255文字を抽出し、作成したカスタム項目に補完しています。
LEFT([Case].Description,255)
LEFT関数の詳細はこちら。
作成したプロセスビルダーを有効化にし、検証してみましょう。
関連リスト、リストビューにロングテキスト項目の最初の255文字を表示することができました。
おわりに
プロセスビルダー自体もシンプルな実装のため、簡単に実装ができたかと思います。
しかし、ロングテキストのリストに表示は意外と使う場面がありそうなので今後リリースに機能の追加を待ちましょう。