【Salesforce】エンタープライズテリトリー管理を設定してみよう!

Salesforce

最近、Sales Cloud コンサルタントの勉強をしているのですが、そこで「テリトリー管理」という機能についての問題が出てきました。今回は、試験勉強の意味も兼ねてテリトリー管理を設定してみました!

補足:これまでは「テリトリー管理」という名前の機能でしたが、こちらの機能はSummer ’20 で廃止され、「エンタープライズテリトリー管理」という名前の機能に移行したようです。そのため本ブログでもエンタープライズテリトリー管理として記載しています。

エンタープライズテリトリー管理とは?

エンタープライズテリトリー管理では、郵便番号、業種、収益、カスタム項目などの条件に基づいて、取引先へのアクセス権限を担当者に付与できるということです。さらにエンタープライズテリトリー管理では次のことができます。

・Salesforce システム管理者がテリトリーモデルを設定し、実装する前にテストできる。
・テリトリー、取引先、商談間で簡単に割り当てを行うことができる。
・レポートを参考に、カバー率が最適になるようにテリトリーを編成して、テリトリーの効率性を評価できる。
・コラボレーション売上予測を使用する場合には、テリトリー別に売上を予測できる。

エンタープライズテリトリー管理の使用開始
https://trailhead.salesforce.com/ja/content/learn/modules/territory-management-basics/get-started-with-enterprise-territory-management

つまり、取引先の郵便番号(地域)などの条件に基づいて、ユーザにアクセス権を付与できる機能ということです。テリトリーは、取引先とユーザの集合体になります。

例として、以下のようなテリトリーの作り方ができるかと思います。

1. 地域ごとにテリトリーを作成する。
北海道・東北・関東・中部・近畿・中国・四国・九州の八地方に支店がある場合、各支店のユーザをそれぞれのテリトリーに設定します。そして、取引先の都道府県を基に自動でテリトリーに割り当てることで、ユーザは自分の担当地域の取引先にアクセスすることが可能です。

2. 取引先の規模やランクごとでテリトリーを作成する。
テリトリーの設定条件ではカスタム項目を設定することが可能です。そのため、取引先ごとにランクをつけておくことで、ランクの高い取引先には実力のあるユーザに担当させるといったことも可能になります。

実際に設定してみる

■テリトリーの設定
早速設定をしてみます。設定のクイック検索で「テリトリー」と検索し、「テリトリーの設定」を開きます。

設定を開いたら有効化を行います。「企業テリトリー管理を有効化」を選択。

有効化したら、テリトリーのアクセス権を設定します。今回は最も厳しいアクセス権で設定します。

■テリトリーの種別
テリトリーの設定が終わると、設定に「テリトリー種別」が追加されているので、テリトリー種別を開きます。早速テリトリー種別を作成してみましょう!「新規テリトリー種別」をクリックします。
今回は、Trailheadで作成したテリトリー種別を参考にします。

■テリトリーモデルの設定
テリトリーモデルでは、テリトリー、ユーザ割り当て、取引先割り当てを結び付けることができます。今回は、地域ごとにテリトリーを作成しユーザを割り当てていきます。
設定から「テリトリーモデル」を開き、「新規テリトリーモデル」をクリックします。

テリトリーモデルを作成したら、「階層の表示」をクリックしテリトリーを作成していきます。今回は以下のようなテリトリーを作成しました。

■テリトリーの設定
テリトリーでは、詳細画面から「ユーザの割り当て」「手動での取引先の割り当て」「取引先の割り当てルール」の設定を行うことができます。

今回は、取引先の都道府県の値に応じて「関東」テリトリーに割り当てる割り当てルールを作成してみました。

ユーザには、「関東人」というユーザを割り当てました。

設定が終わったらテリトリーモデルを有効化します。

実際に取引先を作成してみる

以下のように、都道府県が「東京都」の取引先レコードを作成してみます。

作成後に、関東テリトリーに取引先が割り当てられ、関東テリトリーに所属する「関東人」というユーザも割り当てられていることが確認できます。(以下の画面は取引先の関連リストで設定できます。)

このように、テリトリー設定を行うことで簡単に担当すべきユーザにレコードを割り当てることが可能になります。また以下のようにテリトリーごとでレポートを作成することも容易に行うことができます。

設定が少し複雑ですが、しっかり活用すればユーザが支店移動する場合などにも簡単に対応ができそうですね。
今回はTrailheadを参考に設定を行いましたが、この他にもさまざまな活用方法もできるかと思います。本記事を参考にエンタープライズテリトリー管理を使ってみてください!

参考サイト
-テリトリー管理の基本
https://trailhead.salesforce.com/ja/content/learn/modules/territory-management-basics

プロフィール
この記事を書いた人
ikumi

20代エンジニア

◆Salesforce保有資格
-認定アドミニストレーター
-認定Platformアプリケーションビルダー
-認定Platformデベロッパー
-認定SalesCloudコンサルタント
-認定ServiceCloudコンサルタント
-認定CRM Analytics and Einstein Discovery コンサルタント

◆Tableau保有資格
-Tableau Desktop Specialist

◆その他
-データサイエンティスト検定

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