結論から述べると、カスタムオブジェクトでは住所項目を作成することはできないみたいです。
カスタムオブジェクトで、住所を入力する項目を作成しようと新規項目作成からデータ型を編集しようとしたところ、「住所」というデータ型が見つかりません!
「住所」なんていうデータ型、そもそもなかったって?と思い標準オブジェクトである取引先オブジェクトを確認したところ、
記憶違いではなく、確かにありました。
Salesforceのコミュニティサイトでも、これに対する要望がありました。
7,096投票(筆者確認時)も集まっています。しかもこの要望13年前に投稿されたものです…
現在この要望に関して開発中であることがSalesforceの社員から回答が来ています。しかし、機能の一般提供開始予定はWinter ’22と書かれています。最初に想定内容をテストし、他チームとこの機能の依存関係を確認したところ、カスタムオブジェクトに住所項目を追加するのには、複雑であったことが理由と回答には書かれています。
あと2年間は、自力でなんとか対応する必要がありそうです。そのため今回は私が行っている実装方法を紹介します。
対処法
対処法としては、無難にテキスト項目で作成し、数式で各住所を連結させる方法です。
標準と同様な形で作る場合は以下の項目を作成します。
・国(Country)
・郵便番号(PostalCode)
・都道府県(State)
・市区郡(Ciry)
・町名・番地(Street)
次に上記の項目を連結させる数式項目(テキスト)を作成します。例として数式内容を記載します。
//各項目のAPI名は、設定した値にしてください Country & " " & PostalCode & " " & State & " " & City & " " & Street
もし、国名や都道府県を選択リストにした場合は、TEXT()関数を使用する必要があるため注意が必要です。
まとめ
カスタムオブジェクトでの住所項目作成は現状として、自力作成の方法しかないみたいです。また、LightningExperienceには、住所を(Google Mapで)検索できる機能も標準の住所項目には用意されています。この機能も合わせてカスタムオブジェクトの項目で使用できるよう今後に期待しましょう。